そこは、夫とその妹が小学校高学年くらいから大人になるまで住んでいた場所。それほど広くない一戸建てで庭はありません。
義父は5年ほど前に他界し、義母が一人暮らしです。
近所のマンションに住む夫の妹には、小学生と幼稚園の子どもが2人いて、よく実家に子どもを連れてくるようです。
夫と妹の荷物はだいぶ片付けられているもののそれぞれの部屋の痕跡はありました。
長く引っ越ししない家には当然、モノが増えます。
日々、片付けのコトを考えていることもあり、できれば義母の暮らしが快適になるようにお役に立ちたいという気持ちで、片付けたいなぁと思いました。
ちょうど雑誌「東洋経済」で実家の片付けを特集していて、現在のわが家で起こった問題が全国共通の問題なのだなぁと実感。
5泊6日の滞在中、実感の片付けについていろいろなコトを考えました。
本当にたくさんのコトを感じたので、少しずつ、綴っていきます。
まず、義母に嫁の私から
「モノが多すぎて生活が圧迫されてますから快適になるように片付けますよ〜」
なんて、絶対に言えない!
比較的何でも言える実の母ですら、イヤな顔をされて目をそらされた経験があるだけに。
「いや、困ってないから」
捨てられてはたまらないと拒絶反応オーラが出ていました。
母は、現在のわが家で私たち家族が引っ越す前に、何でも溜め込む祖父母の荷物を一緒に片付けてくれた経験があるにもかかわらずその反応。
ましてや、モノの多さに問題を感じたことのない義母ならなおさら。
おそらく「困ってない」と言われるでしょう。
片付けたいというのは、私の勝手な欲求だし、かといって客観的にモノの多さにひっ迫されているのも事実。
物事を良い方に持っていって、年末年始にテレビをダラダラ見るだけで終わりたくない気持ちがありました。
どうしたらいいのだろう?
ぬいぐるみもたくさんあるのですが、このぬいぐるみを見て、ちょっと感激してしまいました。
このクマちゃん、どこか懐かしい昭和な雰囲気が漂っているのですが、毛並みはフワフワでとってもキレイ。
新品なみのクオリティーですが、実は夫の妹が赤ちゃんのころからのぬいぐるみだそう。もう40年近く昔のモノということに!
義母が手洗いしてフワフワに生まれ変わったらしい。
スゴイ!
ウチの子たちも、ぬいぐるみで遊んでいました。
こんなふうにぬいぐるみを生まれ変わらせるスキルは尊敬すべきものだなぁと思いました。
「東洋経済」の特集にもありましたが、スッキリ生活するのがいいという価値観を自分の家ではない実家におしつける権利などどこにもありません。
「実家の片付けは謙虚でなくてはならない」と。その通りだとら思います。
大量生産大量消費の時代に生まれ育ち、モノ不足を経験したことがない自分の世代と戦後の貧しさを知っている世代。
貧しさを知っている世代から学ぶべきことはたくさんあるはずです。
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