まず、SUUMOのサイトで一括見積もり依頼を行った後、メールで連絡が来た数社の中から4社ほど訪問での見積もりを依頼してみました。
メールで○円という回答をしている業者は1社もなく、全て「訪問して見積もりをとらせてください」というものでした。
最初に訪問での見積もりの方がいらっしゃったのは、A社。ドラえもんを使った宣伝をしていたことでもおなじみ。
サービスのクオリティーが高そう&料金も高そうというイメージです。
家中を一通り見てもらって、大型家具1つ1つについて「これは持って行く」と「持って行かない」と説明したのちに見積もり金額の算出に。
長距離の引っ越しだし、家族4人分だし(とくに夫の荷物が多いし)、どれくらいかかるのか、イメージすらわかなかったのですが、もちろん、それなりの金額ではありましたが、目が飛び出るほどの金額ではありませんでした。
そして、最近の引っ越し見積もりにプレゼントはセットのようで、「洗剤セットをプレゼントしています」とのこと。
見積もりを伝えられたあと、
「ほかの業者にも見積もりあたられていますか?」
と聞かれたので、正直に
「あと3社ほど頼んでいます。これが、1社目なので、正直高いか安いかわかりません。」
と答えました。
すると、最初に見せられた見積もり金額から6万円ほどのお値引き!
え?
私「これって、次に見積もりに来た業者さんにこの見積書を見せたら、この金額より低くなるわけですかね?」
営業マン「そうですね、おそらくそうなりますね。」
私「え、じゃあ、最終的に全部に見積もりをもらったあと、最低金額を御社にお知らせしたら、その金額より下げてもらうことが可能なのですか?」
営業マン「そうですね、そういうご協力もさせていただきます。」
相見積もり、必須!
次に見積もりにこられたのは、S社。S社のプレゼントは、新米1キロでした。
S社の営業は、非常にうまかった。
まず、引っ越し作業員のクオリティーについての説明があり、実際に、日雇い作業員による盗難事件があったという新聞記事を見せられ、S社では「日雇いの作業員は一切使っていない」との説明が。
「S社ではわれわれ営業マンの満足度が足を引っ張っていて、業界3位なのだが、引っ越し当日作業員の満足度は1位である」
という説明が。
結局、引っ越し運び出し、運搬、搬入作業のクオリティーが納得のいくものであって、さらに費用が抑えられたらそれが一番なので、ここまでの説明はかなり巧妙。
(A社でもクオリティーに関する説明はあったものの、もともとハイクオリティーなイメージ。家具のホコリ拭き取りサービスには好感が持てました)
その後、A社のときと同様に一通り荷物の説明をしたあとに、お見積もり金額算出。
そこで提示された金額は、正直「高っ!」
A社の金額よりも20万円以上プラスした金額でした。
S社営業マン「ほかの業者にお見積もりとられてますか?」
きたきたきた。
もう、そのまんまA社の見積書をお見せしました。
すると、何やら調整のために電話したりし始めた営業マン。
「かなり、他社でご協力されています。戻り便ないですかね?」
とかなんとか。
その結果、最初の金額の半額になりました。
調整の内容というのは、自社のトラックで運ぶと金額が上がってしまうので、提携する運送屋さんのトラックの戻り便(山口県から関東へと荷物を運んでから、山口県に帰るトラックを利用)を使うということだそう。
「ただし、この金額にするには、本日、確実にS社に決めていただくことと、経費削減のために今、ダンボール100箱を置いて行かせてください。」
とのこと。押しが強い。でも、もう見積もりとったり面倒だし、前回の世田谷区池尻から神奈川県鎌倉市までの引っ越しとそう変わらない金額だし、決めちゃっていいか、となり見事S社の勝利。
さらに、ダメ押しで、次に見積もりに来てもらう予定だったH社について、
「業界最安値とうたっているくらいなので、いくらでも料金下げてくるかと思いますが、H社はブラックというウワサもモニョモニョ。。。確実に、見積もりは断っておいてください!」
ぬかりない対応。
H社のコールセンターにお断りの電話をすると、保留音からは、
「すべての作業員に身元保証人がついているH社」というナレーションが流れていました。
そして、お断りの連絡をしたところ、
「おいくらくらいだったんですか? お安くしますよ!」
という電話の声。な、なんかブラックな感じしちゃうじゃないですか。
ここは、S社の営業マン、あっぱれでした。
「お金ならいくらでもあるから、ひたすらクオリティーを追求してね!」というわけにはいかない、一般家庭に対する営業力とは何か?
サービスと料金の妥当性を徹底的に説明する、これに尽きる気がしました。
もちろん費用は安く抑えたいけれど、大事な持ち物を扱う業者に対して「安けりゃいい」とは思えない。3日間、働きづめのブラック会社のドライバーに運転してほしいとは思わないし、連日徹夜の作業員に荷物の運び出しをお願いしたいとは思わない。
そんな心理にうまくマッチした営業でした。
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