2016年11月25日金曜日

古い着物を活かしたいという熱い思い

「実家」という場所には、母の着物、祖父母の着物という高価そうだけど管理が難しく、知識がない人間には扱いに困る代物が存在していることが多いのではないでしょうか?

私が住んでいる実家も、そうでした。

使用頻度の低いモノを所有しておくことは、「ミニマリスト」という観点からは、避けたいことなのかもしれません。
けれど、私が祖母や母の着物に向き合ったとき、「捨てる」選択肢は避けたいと思いました。

結果、状態が悪すぎるものは処分。
状態が悪くないけれど、もう誰も着ないと思われるものは、リメイク材料に(叔母が、着物の生地で作務衣をリメイクしているので使ってもらうべく送りました)。
自分や家族が着るかもしれないものは、そのまま保管。
ただ、保管するとしても、最終的にどうするか計画をたてておくこと(いつ、だれが、どのように使うのか)が大事だと思います。
私は、将来、着物を着られるようになりたいと思いました。
年を重ねた人間のオシャレ、正装として活用できるようになりたい。

そんなわけで、先日の七五三のときに、母が昔着ていた着物を着ました。着付けとヘアメイク、ポイントメイクも予約。本当は、七五三までに着付けを習って自分で着られるようになりたかったのですが、間に合わず。
着付けを予約したときに、「持ち物リスト」を渡されたのですが、この持ち物の名称がもうチンプンカンプン。足袋、ぞうり、帯くらいしか分からない。そんなレベルで着物への思いを語るなって感じですが、まあ、一般的な着物に親しんだことがないアラフォーはこんなもんなんじゃないでしょうか。

結局、持ち物リストを自分でチェックするのはあきらめ、すべて母におまかせしたところ、超おおざっぱな母は、「これでいいはず、リストみてられない」という不穏な発言をしながら準備をしてくれたのですが……。

当日、着付けに行って、着付けの先生に荷物を整理していただくと、いろいろと指摘があって、「紐が2本足りない」「襟芯が入っていないからキレイなラインにいならない」「補正用タオルがないから風呂敷で代用した、もう1枚あったら帯の形がキレイになったのに」とかで、万全な状態ではなかったのですが、なんとかなりました。

そして、私が着たいと選んだ着物は「小紋」といって、七五三のような正式な場で着るものではないのですが、そこはもう「しきたり」よりも気持ち優先に。

昨日、激しく雪が降るなか、七五三のときにフォトスタジオで撮影した写真のデータが到着しました。このデータ到着のタイミングがバッチリ!
その2日前、ライフオーガナイザー1級の合否の結果が出て、無事合格(実はかなり不安だった)し、プロフィール写真が必要になったのですが、待ってましたとばかりに七五三写真データが到着したのです。
さっそく、七五三写真の自分のところだけをトリミングしてプロフィール写真に使うという。子どもメインの行事を完全に自分に都合良く使いすぎという罪悪感を覚えつつも、とっても助かった!

着物にバッチリメイクなんて、通常時の自分の姿とは異なる状態なので、「この人、写真と違う」と思われてしまうリスクにおびえつつも、母の着物を着た写真は、「リユースができるライフオーガナイザーになりたい」という決意のあらわれでもあります。

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