2016年5月26日木曜日

人気ライフオーガナイザー鈴木尚子さんの講演まとめ

5月17日、チャリティーイベントで聞いた、元読者モデルで、スタイリングについての書籍も出している人気ライフオーガナイザー、鈴木尚子さんによる講演のメモです。
あっという間に講座の予約がうまる人気者の尚子さんは、鎌倉市出身で地元講演となったよう。

〈以下、鈴木尚子さんの講演のメモ〉

片付けが苦手な方が、一番片付けが出来ないものが洋服の片付け。服は一番動線の多い家事だから。
現場では、オーガナイザーの卵が研修として手伝うのだが、卵たちの感想は、驚くほど尚さんが指示を出していないということ。
お客様が1人で片付けられるように。再現性がキーワードだそう。
まず、質問する。
どんな暮らしがしたいですか?

毎回、お客様のもとで正解が出せるだろうか…というプレッシャーにみまわれていたが、すぐにそうではないと気付いた。正解はお客様のなかにある。

例えば、
「丁寧な暮らしがしたい」
という回答がよくある。
子どもに絵本を読んであげたい。
料理をちゃんとしたい。一汁三菜の食事。味噌作り。などなど。

でも、現状は、ホコリをかぶった掃除用具。ホームベーカリー。料理用具の数々。

「丁寧な暮らし」とは?  
自分の心の声、やるべきことに耳を傾け考えることをやめてしまっていない?

自分に嘘をつかないで。
決めた答えに責任をもつ。自分自身を丁寧に扱うこと。これが大事では?

いまでこそ、たくさんの片付け、スタイリング本を出版し、雑誌、テレビの取材多数で忙しくしているが、
もともと、片付けが苦手だった。

見栄っ張りだったので、家が汚いときの写真が残っていない。それは、一番後悔していること。まだ、家が汚い人是非写真を撮っておいて(笑)。

インテリアにも興味がなく、毎日、夫や子どもなど周りのせいにして不機嫌だった。ある朝、不機嫌な状態を続けるのを選んでいるのは自分だと気付いた。
昨日とは、違う行動をしてみようと決めた。片付け→達成感→リバウンドを経て、自分に必要なモノ、役に立つモノを選ぶことからはじめた。
選ぶという行為は、自分に向き合うこと。悲しい感情に目を向け片付けた。
本当に片付けるものは、自分の感情や思考だった。

そんなときにライフオーガナイザー1期の資格に出会った。
こんな質問をされた。
あなたは火事になったとき何を持って逃げますか?

この質問を受けたとき、持っていきたいモノが何一つ見つからなかった。主人、息子、娘、家族が助かったなら他に何もいらないと思った。
家に帰って怒ってばかりでごめんねと謝った。
これをきっかけに変わった。自分自身を笑顔でいられる選択をしよう。
家族の役に立つ家事をする。
言い方を選ぶ。よく言ってしまいがちな「なんでそうなの?」「どうしてできないの?」から「じゃあ、どうしたらいい?」に変えたら家族が変わった。ママが変われば家族が変わる→子どもが変われば日本が変わる。

雑誌の読モをしていたが、それでも、自分が笑えない。
鏡をみて笑う努力、お笑いをみる…と小さなことからはじめ、ちょっとずつ笑えるようになってきた。
そして、何でもがんばり、1人でやろうとしていたが、チームで動き、得意なことだけやることにしたら、引く手あまたになった。
しかし、病気がみつかり、悪いことが重なった。じゃあどうする?

寝よう…と思った。睡眠を削ってまでやることは何もない。ワクワクすることを大切に。しかし、ワクワクすることに行き着くのは大変なことを乗り換えてから。
片付けは大変なことかもしれないが、その先にワクワクが待っている。

いつかやろうはばかやろう。人生は選択の集合。いま目の前にある選択を真剣に。




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